対策が遅れると被害が大きい害虫三種
夏野菜の害虫対策で特に警戒していただきたい害虫はテントウムシモドキ(ニジュウヤホシテントウ)、ウリハムシ、オオタバコガです。知らなかったばかりに小さな虫が思いもよらぬ害をもたらすことがあります。
テントウムシモドキは大食漢で繁殖力旺盛です。主にジャガイモとナスに集まり葉をかじって穴をあけ、ナスは実までかじります。 次が一番危ないともいえるウリハムシです。
ウリハムシはウリ科の野菜専門です。ウリ科の葉をかじることは知られていますが、実はもっと深刻な被害をもたらします。
ウリハムシは卵を土の中に産むことで、孵化した幼虫がウリ科野菜の根を食べます。さらに茎の中に入りこんで茎の中身を食べてしまいます。茎の中身を食べられるとウリ科野菜には致命的な害になり、成長途中で枯れてしまいます。たとえ毎日チェックしても茎の中では気づきません。夏野菜の害虫ではウリハムシが最も警戒が必要な害虫です。
警戒すべき害虫の三番目はオオタバコガです。主にトマトやナスに穴をあけて実の中を食害します。ナス科野菜以外でもスナップエンドウやグリーンピース、枝豆もサヤに穴をあけて豆を食害します。葉をかじる害虫の被害より大きいこれらの3害虫には警戒してください。
この中で、ウリハムシはウリ科野菜の葉をかじるだけぐらいに思われがちですが、実はかなり危険な害虫だったことを覚えておいてください。